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トラブルの生じない肌と言うものは、肌に生息している様々な細菌、常在菌のバランスが取れているからと言われております。
肌には、腸に存在している腸フローラと同様に肌フローラがあります。
そして、腸と同じように善玉菌や悪玉菌、日和見菌もおります。
この3種類の細菌のバランスが取れていれば、肌にトラブルは生じてこないと言うことになります。
肌の善玉菌は表皮ブドウ球菌になり、この表皮ブドウ球菌は別名「美肌菌」とも呼ばれております。
美肌菌がたくさん生息していれば、お手入れの必要が無い綺麗な肌になれると言うことになります。
悪玉菌は黄色ブドウ球菌になり、アトピー性皮膚炎の原因になったりしますし、食中毒の原因にもなる悪い菌です。
日和見菌はアクネ菌・マラセチア酵母などになり、善玉菌と悪玉菌のどちらかが多いと、多い方の細菌に加勢すると言った性格を持つ細菌になります。
そしてニキビの原因と言われているアクネ菌(プロピオニバクテリウム・アクネス)は日和見菌の一つになります。
常在菌はアクネ菌
常在菌は善玉菌や悪玉菌、日和見菌から成り、日和見菌は、どっちつかずの菌のようですが、アクネ菌はニキビの原因となっていることから、一般的にはアクネ菌を悪玉菌と捉える向きもあります。
このアクネ菌にも善玉菌、悪玉菌の2つが存在しています。
アクネ菌の悪玉菌は2種類あり、善玉菌は1種類があります。
善玉のアクネ菌は肌をpH4〜pH6の弱酸性に維持し、病原菌の繁殖を抑えてくれるのですが、悪玉菌は毛穴の中で「リパーゼ酵素」作り出します。
リパーゼ酵素によって、皮脂は「遊離脂肪酸」を作り出しますが、この遊離脂肪酸が毛穴を刺激してしまうのでニキビは悪化するのです。
ニキビの悪化原因
さらに下記の2つの条件が揃った時には、アクネ菌はニキビを発生させたり、悪化させることになるのです十分注意を要します。
1、毛穴が詰まっている!
・アクネ菌は嫌気性のため、空気と接触しやすい環境下では増殖を繰り返すことはありません。
つまり、毛穴が角栓で詰まるようなことがあると空気と触れなくなりますから、アクネ菌は増殖することになるのです。
2、肌のバリア機能が低下している!
・バリア機能が低下してしまうと、肌を保護しようとして皮脂が分泌されます。
毛穴が詰まっている状態で皮脂が分泌されると、皮脂も毛穴の中に閉じ込められてしまいますからアクネ菌の格好の餌になり、アクネ菌は増え続けることになるのでニキビは悪化を辿ることになります。
しかしアクネ菌は常在菌ですから、どなたの肌にも存在している訳ですから、一歩間違えると誰でもニキビになる可能性があるのです。
それではアクネ菌が増えないようにするには、どうすれば良いのでしょう?
< アクネ菌の増殖を防ぐ >
毛穴に角栓の詰まらせない!ということ、つまりアクネ菌が増える環境を与えないようにするが重要です。
また過剰な皮脂の分泌を防ぐことも、アクネ菌の増殖を抑えることになります。
何度も記述しますが、アクネ菌は常在菌ですから殺菌して完全に無くすことはできません。
ですから、ニキビのでき難い肌を目指すことが求められるのではないでしょうか。
それでは、ニキビのでき難い肌とは、どんな肌なのでしょう?
ニキビのでき難い肌
ニキビのでき難い肌と言うものは、保湿が十分されているということ、つまり乾燥を寄せ付けない肌ケアを行っていることになるでしょう。
熱いお湯で洗顔などをすると、肌への負担が多くなり肌の乾燥を早めることも少なくありません。
また、肌を強い力で擦ったりすることも乾燥の原因になります。
さらに、肌に生息している美肌菌を増やしてあげることも、ニキビのでき難い肌になります。
では、美肌菌はどのようにすれば増えるのでしょう?
美肌菌を増やす
美肌菌と言う名の表皮ブドウ球菌は、グリセリンを作ってくれるんですね。
グリセリンは肌に潤いを与えてくれます。
さらに美肌菌は酸を作り出しますので肌は弱酸性に保たれますし、抗菌ペプチドも作り出しますから悪玉菌の黄色ブドウ球菌の増殖を防ぐことが可能となります。
このようなことから、表皮ブドウ球菌が増えている状況では、肌は潤っている状態になるのでアクネ菌が活性化されないと言うことになります。
ですが、肌がアルカリ性になっている状況では黄色ブドウ球菌の悪玉菌が増えていることになるので、アクネ菌は動きやすい状態になるため、ニキビが起きやすくなると言うことになります。
つまり肌を美肌菌が多い状況にすれば、自ずとニキビの発生は無くなると言うことになるでしょう。
肌に美肌菌が増える状況を作るには、どうすればいいのでしょう?
< 美肌菌の餌は汗 >
美肌菌の餌は汗になります。
少し汗を掻いたと言って、しっかり拭き取ることがあると美肌菌は少なくなってしまいます。また汗をシャワーで洗い流してしまうと美肌菌も落ちてしまいますから、極度の綺麗好きな方はかえって肌に生息している美肌菌は少ないかも知れませんね。
寝る前に汗ばむくらいの運動をして、拭き取らないで寝るのが美肌菌を増やすには良いのです。
また美肌菌が減少する状況を作らないことも、ニキビを作らないためには重要になります。
また、美肌菌が減らないようにするには、どうすれば良いのでしょう?
美肌菌が減る状況とは
美肌菌は汗と同様に流れ落ちやすいものですから、次の点に注意をすれば良いでしょう。
・長時間の入浴、熱めの入浴は避ける!
・ピーリング、スクラブを多用しない!
・顔を洗い過ぎない!
・洗浄料を使い過ぎない!
・防腐剤入りの化粧品は使わない!
・殺菌成分の含まれている化粧品類は使わない!
このようなことに注意をすることで、美肌菌は増えて行くと考えられ、ニキビの発生も抑えられると言うことになるでしょう
最後に
ニキビの原因と言われているアクネ菌は、常在菌になりますから完全に殺菌することはできません。
美肌菌を増やせば、自ずと肌を潤わせるグリセリンが作られて行きます。
潤いのある肌にはニキビはできませんから、悪玉菌が増殖しないように肌をアルカリ性にさせてはいけません。
美肌菌は肌を弱酸性にしますから、悪玉菌が増える隙は作られなくなります。
美肌菌にあふれる肌を作るように心がければ、ニキビとは無縁の肌になると考えます。
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